
長崎市の地域医療を長年支え続けてきた長崎市医師会看護専門学校が、変革の時を迎えています。昭和27年の開校以来、数多くの看護師や准看護師を輩出してきた伝統校ですが、時代の波を受け、学科構成が大きく再編されています。現在の状況と、多様な学生が挑む学びの現場について詳しく解説します。
長崎市医師会看護専門学校は、かつて助産師から准看護師までを養成する総合的な看護専門学校でしたが、現在は募集停止や閉科が進んでいます。まず、長崎の母子保健を支えてきた助産学科は、令和5(2023)年3月に閉科しています。
また、開校当初から続く伝統の准看護科も、2026年4月に入学した75期生18名を最後に、来年度以降の学生募集停止が決定しました。さらに、准看護師が働きながら看護師を目指す第二看護学科(夜間コース)についても、来年度の入学を最後に募集を停止する予定です。今後は、全日制の第一看護学科を中心とした教育体制へとシフトしていくことになります。
現在の長崎市医師会看護専門学校は、高等学校卒業者などが中心となって看護の基礎から深く学ぶ3年課程の第一看護学科と、准看護師免許を持つ人がステップアップを目指して働きながら通う2年課程の第二看護学科、そして今年度で最後の募集となった2年課程の准看護科で構成されています。
長崎市医師会看護専門学校の大きな特徴は、新卒生だけでなく、強い志を持った社会人経験者が多く在籍している点です。2026年度の入学式では、120名の新入生の中に61歳の社会人学生の姿もありました。異業種から准看護師へ転職し、さらに看護師免許取得を目指して進学した彼女の「患者さんのそばで話を聞ける看護師になりたい」という挑戦は、世代を超えて多くの学生に刺激を与えています。
これから長崎市医師会看護専門学校の第一看護学科などの受験を検討される方にとって、医師会立ならではのメリットは依然として健在です。長崎市医師会の強力なバックアップにより、長崎市内の主要病院やクリニックでの充実した実習環境が確保されています。
また、各分野の専門医である現役医師から直接、最新の医療知識を学べる講義も魅力の一つです。長崎県内、特に長崎市内の医療機関への就職実績は非常に高く、地域に根ざしたキャリア形成を目指す人にとって最適な環境が整っています。
学科の閉科や募集停止は、全国的な看護教育の転換期を象徴する出来事です。しかし、長崎市医師会看護専門学校が掲げる「地域医療への貢献」という理念は揺らぎません。
※画像はイメージです。長崎市医師会看護専門学校の受験をお考えの方々はご相談ください。
「最後の学生」という誇りを持つ准看護科の生徒から、人生の円熟期に新たな夢を追う社会人まで。多様な背景を持つ学生たちが、患者に寄り添う医療人を目指して、また新しい歴史を刻み始めます。