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安克昌(神戸大学医学部附属病院震災当時)心の傷を癒すということ。本・ドラマ映画・死因・NHK100分de名著・宮地尚子一橋大学大学院特任教授

阪神・淡路大震災から30年余り。今、再び脚光を浴びている一人の精神科医がいます。震災直後の神戸で、混乱の中にあった人々の心に寄り添い続けた安克昌(あん かつまさ)氏です。

NHK『100分de名著』(2023年12月放送)において、トラウマ研究の第一人者である宮地尚子教授(一橋大学大学院特任教授/名誉教授)が安克昌氏の著書を解説したことで、その思想は現代を生きる人々の「癒えない痛み」に再び光を当てました。また、安克昌氏の半生は柄本佑さん主演でドラマ・映画化もされ、大きな感動を呼びました。この記事では、安克昌氏の経歴や急逝の死因、著書『心の傷を癒すということ』、そして宮地尚子教授が語る「ケアの真髄」を解説します。

安克昌氏と神戸大学医学部附属病院:震災の現場で見つめたもの

若き精神科医が直面した「心の地獄」

1995年1月17日当時、神戸大学医学部附属病院の精神科講師(後に助教授)であった安克昌氏は、自らも被災しながら、発災直後にボランティアの精神科医ネットワークを組織しました。当時の日本には「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」という概念さえほとんど浸透しておらず、心のケアは「贅沢品」とさえ思われていた時代です。

安克昌氏は避難所を回り、家や家族、平穏な日常を一瞬にして失った人々の言葉に耳を傾けました。安克昌氏が直面したのは、医学的な診断や治療だけでは解決できない「圧倒的な喪失」でした。安克昌氏は、ただ薬を処方するのではなく、傷ついた人々が再び「自分の人生」を語り始めるのを待つという、徹底した「伴走」の姿勢を貫きました。

不朽の名著『心の傷を癒すということ』の誕生

震災から約1年間の記録を綴った著書『心の傷を癒すということ』(作品社)は、1996年にサントリー学芸賞を受賞し、日本のトラウマケアの原典となりました。この本には、専門的な医療技術以上に、「人間がいかにして傷つき、いかにしてそこから立ち直り(あるいは立ち直れずに)生きていくのか」という普遍的な問いが刻まれています。安克昌氏の文章は、常に優しく、そして人間の弱さに対してどこまでも謙虚です。

安克昌氏の早すぎる死と死因、そしてドラマ・映画への遺産

40歳での急逝:死因と最期のメッセージ

多くの人々に希望を与え、日本の精神医療を牽引することが期待されていた安克昌氏ですが、2000年12月に40歳(満39歳)という若さでこの世を去りました。死因は「肝細胞がん」でした。

彼の最期の日々は「最期まで他者の痛みを理解しようとした人生」として、後に続く多くの医療従事者や支援者に影響を与え続けています。自らが「患者」になった体験さえも、臨床的な知見として還元しようとしたその姿勢は、今も語り継がれています。

ドラマ・映画化:『心の傷を癒すということ』が伝えたこと

安克昌氏の半生は、2020年にNHKでドラマ化(柄本佑さん、尾野真千子さん、濱田岳さんら)され、後に再編集版が映画として劇場公開されました。この映像作品は、震災当時の緊迫感と、安氏(劇中では安和隆)が患者一人ひとりと向き合う静かな熱量を描き出し、大きな反響を呼びました。「心のケアとは、専門家が何かを教えることではなく、ただ共にいることである」という『心の傷を癒すということ』の哲学を映像で表現した名作です。

NHK『100分de名著』宮地尚子教授による深い洞察

宮地尚子氏が読み解く「トラウマ」の構造

2023年12月、NHK『100分de名著』の指南役として出演したのが、トラウマ研究の第一人者である宮地尚子氏です(当時、一橋大学教授。現在は同大学院特任教授および名誉教授)。宮地教授は、『心の傷を癒すということ』の言葉を現代的な視点で再構築しました。宮地教授は、トラウマを「世界への信頼が根本から破壊される体験」と定義し、『心の傷を癒すということ』がいかにしてその信頼を回復させようとしたのかを、自身の提唱する「環状島モデル」を用いて解説しました。

境界線(バウンダリー)を守るという「倫理」

宮地教授の解説の中で、現代人に最も響いたのが「心の境界線(バウンダリー)」への意識です。『心の傷を癒すということ』は、被災者の心の奥底に土足で踏み込むようなことは決してしませんでした。傷ついた人が「話したくないことは話さなくていい」という安全な場所を確保すること。宮地教授は、この安氏の「控えめで、かつ断固とした倫理観」こそが、真のケアを可能にすると説きました。

【核心】安克昌氏が伝えたかった「癒える」の真意

治療よりも「待つ」ことの難しさと尊さ

安氏の精神医学は、効率や即効性を求める現代社会へのアンチテーゼでもあります。心の傷は、時間とともに単に風化するものではなく、適切な環境の中で「語り直される」ことで初めて形を変えていきます。安克昌氏は、患者が沈黙しているとき、その沈黙にも意味があると考え、じっと待つことのできる医師でした。この「何もしないことの力」こそが、深い傷を負った人には必要です。

個人の物語を尊重する「叙述的アプローチ」

「被災者」という記号ではなく、一人の人間としての名前にこだわり、その人の歴史に敬意を払うことを尊重しました。安克昌氏が遺したこの姿勢は、大規模災害時だけでなく、現代の日常的な生きづらさを抱えるすべての人にとっての指針となります。傷を抱えたまま、それでも自分の物語を生きる。そのプロセスを支えることこそが、彼にとっての「癒やし」でした。

Q&A:よくある質問(FAQ)

Q:安克昌氏の正確な死因は何ですか?

A:2000年12月に、肝細胞がんのため亡くなりました。闘病中も思索を続け、その記録の一部は後に刊行された著作等にも反映されています。

Q:ドラマ・映画と原作の本に違いはありますか?

A:ドラマ・映画版は安氏をモデルとしたフィクション(主人公の名は安和隆)ですが、家族との絆や診察室でのエピソードは実話に基づいています。本(原作)は、当時の神戸の状況を記録した非常に詳細なノンフィクションです。

Q:宮地尚子教授の「環状島モデル」とは?

A:トラウマを負った当事者が中心の空洞にいて、周囲の人々(支援者や社会)がその距離感によってどのように世界を見ているかを可視化した理論です。安氏の「伴走」という姿勢を理解する上で非常に役立ちます。

まとめ:傷を抱えたまま、共に生きていくために

安克昌氏が遺した『心の傷を癒すということ』は、単なる震災の記録ではありません。それは、人間が最も深い絶望に直面したとき、他者に何ができるのかを問い続ける「愛と倫理の書」です。宮地尚子教授の言葉を借りれば、私たちは傷を消すことはできなくても、傷と共に生きていくための「場所」を共に作ることはできます。


参考資料: ・安克昌著『心の傷を癒すということ―神戸・精神科医の震災記録』(作品社) ・NHK『100分de名著』2023年12月放送回:安克昌『心の傷を癒すということ』 ・宮地尚子著『環状島モデル』(岩波書店) ・NHKドラマ/映画『心の傷を癒すということ』(主演:柄本佑)

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