病気になっていちばんに考えたのは、やはり命の尊さです。
どんなにがんばっても、どんなに栄光をつかんでも、命を守れなければ、すべてが付属品で終わってしまいます。
今の世の中、自ら命を捨てる事件がたくさん起きていますが、それを聞くと強い怒りを感じます。
私がこんなに命を守りたくて、健康を手に入れるために、こんなに治療をし続けているのに......。
「命を捨てるくらいなら、私にください」
私はそう叫ばずにはいられません。
(『明日もまた生きていこう 十八歳でがん宣告を受けた私』横山友美佳/2008年5月22日第1刷/マガジンハウス)
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【敏塾の100冊】自分のいのちを守るために必死に努力をしている筆者。そんな筆者の世の中への叫び...。(21歳で永眠)あなたは何を感じますか。