
2025年11月1日(土)23:00より、NHK EテレのETV特集にて放送される「ドキュメント トラウマ治療」では、精神科医・白川美也子(西美也子)さんの1年間にわたる治療現場に密着したドキュメンタリーが放送されます。
27年間で延べ5,000人以上のトラウマ治療に携わってきた白川美也子(西美也子)さん。番組では、PTSDや複雑性PTSDなど、深い心の傷に向き合う患者たちと、彼らを支える医療者の姿が丁寧に描かれます。
白川美也子さん(西美也子:クリニック外では旧姓の白川美也子で活躍)は、1989年に浜松医科大学を卒業後、精神科医としてのキャリアをスタート。天竜病院医長、浜松市精神保健福祉センター所長、国立精神・神経医療研究センター研究員などを経て、2013年に「こころとからだ・光の花クリニック」を開業しました。
現在は、白川美也子(西美也子)さんは日本トラウマティック・ストレス学会理事、EMDR学会理事、子どもの虐待防止学会代議員などを務め、臨床と社会支援の両面で活躍されています。
トラウマ治療や心のケアに関心のある方、支援者・教育関係者・医療従事者の方にとって、深い学びと気づきのある内容です。
番組では、白川美也子(西美也子)さんが院長を務める「光の花クリニック」での診療風景を通じて、トラウマからの回復に必要な支援とは何かを探ります。
性被害、虐待、DV、いじめ──その記憶は、時に「過去」ではなく「現在進行形の苦しみ」として心と身体に影響を与えます。EMDRやBSPなどの治療法を用いながら、患者が自らの力を取り戻していく過程が丁寧に描かれています。
このドキュメンタリーは、単なる医療番組ではありません。「支えるとは何か」「回復とはどういうことか」を、静かに、しかし力強く問いかけてきます。