今日のNHK朝ドラ『ばけばけ』、川の向こうに女性が親の借金のかたに売られていく場面、観ました?
『ばけばけ』は明治時代の松江を舞台に、没落士族の娘・松野トキ(髙石あかり)が現実に直面する姿を描いた作品ですが、明治期の女性の不遇を象徴するつらいシーンでした。
そして『ばけばけ』の次に放映される2026年度前期の朝ドラ『風、薫る』も女性の不遇と自立がテーマのひとつです。原案は田中ひかる先生による『明治のナイチンゲール 大関和物語』。看護師として自立を模索する女性たちの姿が描かれます。(主演は見上愛と上坂樹里のWヒロイン)
『風、薫る』のドラマでの設定詳細は不明ですが、時代背景は明治20〜30年代で重なりそうです。両作品とも、女性の不遇や教育・職業選択の自由が乏しい社会的背景を描いています。『明治のナイチンゲール 大関和物語』で描かれる職業看護師の始まりも、まだまだ看護師(当時・看病婦)が「賤業」(いやしい仕事)とされていた時代のことでした。