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世界のトレインドナース16か国「初代看護師」完全ガイド:日本の夜明けから世界の先駆者まで

「看護師(ナース)」という職業を確立し、歴史を動かした女性たちは、世界各地でどのように誕生したのでしょうか?

近代看護の母フローレンス・ナイチンゲールが灯した火は、やがて国境を越え、各地で「トレインドナース(正規の教育を受けた看護師)」という専門職を誕生させました。

2026年度前期のNHK連続テレビ小説『風、薫る』のモデルとして注目を集める大関和(おおぜきちか)や、幕末のジャンヌ・ダルクこと新島八重など、日本での歴史はもちろん、アメリカ、欧州、さらにはアジアやアフリカの知られざる先駆者までを網羅して解説していきます。

世界16か国の「トレインドナース」「初代看護師」たちがどのような困難を乗り越え、現代の医療の礎を築いたのか。世界の看護のルーツを見ていきましょう。

トレインドナースとは?「奉仕」を「専門職」に変えた教育の歴史

「トレインドナース(Trained Nurse)」とは、一定の教育課程を修了し、科学的な知識と技術を習得した「正規の訓練を受けた看護師」を指します。19世紀以前、病人の世話は主に家族や宗教的な奉仕者が担っていましたが、ナイチンゲールの出現により、看護は「科学」となりました。

なぜ単なる経験者ではなく「トレインドナース(訓練された看護師)」が必要だったのか

医学の進歩とともに、医師の指示を正確に理解し、衛生管理を徹底できる人材が不可欠となりました。単なる「善意」ではなく、解剖学、生理学、衛生学を学び、体系的な看護技術を持つプロフェッショナルが必要とされたのです。

ナイチンゲールが確立した「看護教育」の本質

1860年にロンドンで設立されたナイチンゲール看護学校は、看護を宗教的奉仕から「独立した専門職」へと昇華させました。ナイチンゲールの教育を受けた卒業生たちは「ナイチンゲール・ナース」と呼ばれ、世界中に近代看護の種をまきました。

【保存版】世界16か国の初代トレインドナース一覧比較表

※以下の情報は、各国において「近代看護教育の先駆者」として公的に記録されている人物・グループです。

  • 日本:大関和(1888年卒業)、新島八重(1890年正看護婦認定)
  • アメリカ:リンダ・リチャーズ(1873年修了)※イラスト画像
  • イギリス:ナイチンゲール看護学校・第1期生(1861年卒業)
  • ドイツ:カイザースヴェルト執事婦養成所の訓練生(1836年〜)
  • フランス:レオニー・シャプタル(1905年学校設立)
  • スイス:アンナ・ヘール(1901年学校設立)
  • イタリア:グレース・バクスター(1894年学校設立)
  • ロシア:エカチェリーナ・バクーニナ(1854年活動開始)
  • タイ:スリ・サワリンティラー王妃(1896年学校設立支援)
  • インド:バイ・カシバイ・ガンパット(1891年資格取得)
  • 中国:キン・ヤメイ(1908年学校設立)
  • フィリピン:アナスタシア・ギロン・トゥパズ(1910年頃活躍)
  • オーストラリア:ルーシー・オズボーン(1868年派遣)
  • カナダ:テオフィリー・ズーラ(1874年卒業)
  • ブラジル:アナ・ネリ(1865年従軍)
  • 南アフリカ:セシリア・マキワネ(1908年登録)
  • ウクライナ:ダリア・セヴァストーポリスカヤ(1854年活動)

【日本】2026年朝ドラ『風、薫る』の舞台!看護を切り拓いた二人

大関和|日本初の看護学校・第1期生としての誇り

2026年度前期の連続テレビ小説『風、薫る』のモデル、大関和(おおぜき ちか)は、日本の近代看護教育における真の先駆者です。

  • 主な功績:1885年に設立された日本初の看護婦養成所「京都看病婦学校」の第1期生。
  • 背景:アメリカ初のトレインドナースであるリンダ・リチャーズから直接指導を受け、1888年に卒業。
  • 意義:日本で初めて「西洋式の体系的な看護教育を修了した」という意味で、実務上の初代トレインドナースです。

新島八重|赤十字の精神を体現した「日本のナイチンゲール」

  • 主な功績:1890年に日本赤十字社の正看護婦として認定を受ける。
  • 活動:日清戦争・日露戦争において、篤志看護婦として戦傷病者の救護に奔走。
  • 評価:社会的な知名度と活動規模から、日本の看護の象徴的存在として知られています。

【欧州】近代看護の源流と発展

イギリス|ナイチンゲール・ナース(聖トーマス病院第1期生)

イギリス看護の歴史は、1860年のナイチンゲール看護学校設立から始まります。1861年に卒業した15名の第1期生たちが、世界で最初に専門教育を修了したプロ集団となりました。

ドイツ|カイザースヴェルトの執事婦(世界最古の組織的訓練)

1836年に設立されたこの養成所は、ナイチンゲールも学んだ場所です。宗教的な枠組みの中で、世界に先駆けて体系的な看護教育を開始しました。

フランス|レオニー・シャプタル

1905年に私立看護学校を設立。フランスにおける看護の世俗化と国家資格制度の確立に尽力しました。

ロシア|エカチェリーナ・バクーニナ

クリミア戦争においてロシア軍の救護活動を指揮。野戦病院での看護組織を確立したロシア近代看護の祖です。

【アジア・オセアニア】伝統を打破した先駆者たち

インド|バイ・カシバイ・ガンパット

1891年、インド人女性として初めて看護教育を修了した記録が残っています。厳しい社会環境下で職業看護師の道を拓きました。

タイ|スリ・サワリンティラー王妃

1896年、タイ初の看護学校設立を支援。王室が看護教育を推奨したことで、国内の看護の地位が急速に高まりました。

【北米・南米・アフリカ】新大陸と激動の地で

アメリカ|リンダ・リチャーズ(世界初の卒業生であり日本の恩人)

1873年、アメリカ初のトレインドナースとして卒業。彼女がいなければ、日本の大関和の誕生も遅れていたと言われるほどの影響を与えました。

南アフリカ|セシリア・マキワネ

1908年に資格を取得した、アフリカ大陸初の黒人登録看護師です。彼女の成功は、人種を問わず専門職を目指す道標となりました。

ブラジル|アナ・ネリ

パラグアイ戦争での献身から「ブラジル看護の母」と呼ばれ、後に彼女の名を冠した近代看護学校が設立されました。

まとめ:初代看護師たちが現代のナースに託したバトン

世界16か国の先駆者たちに共通するのは、「奉仕」を「専門職」へと変えようとした強い意志です。2026年、大関和の物語が朝ドラ『風、薫る』として描かれることで、看護の歴史に新たな光が当たります。現代の医療の価値を再確認することに繋がるでしょう。

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