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クリミア戦争(1853-1856年)において、フローレンス・ナイチンゲールと並び称される偉大な女性がメアリー・シーコールです。ジャマイカ出身の彼女は、自費で戦地へと赴き、最前線の兵士たちを心身両面から支えました。
メアリー・シーコールは戦地で、傷ついた兵士たちのために「ブリティッシュ・ホテル」を設立し、食事や医療を提供しました。その献身的な活動から、兵士たちに「マザー・シーコール」の異名で慕われました。2026年、ロンドンのナイチンゲール博物館では、彼女の波乱万丈な人生を本人の言葉で体験できる没入型イベントが開催されます。
メアリー・シーコールの驚くべき歩みをもっと深く知りたい方には、『メアリー・シーコール自伝: もう一人のナイチンゲールの闘い』(日本語版:現代海潮社刊)がおすすめです。この自伝は、当時ベストセラーとなったメアリー・シーコールの著書を翻訳したもので、ジャマイカでの生い立ちから、人種差別を乗り越えて戦地へ向かった執念、そして最前線での凄惨な体験が、メアリー・シーコール自身の力強い筆致で描かれています。
本イベントは、この自伝に綴られたエピソードをベースに構成されており、本を読んだ後に参加することで、メアリー・シーコールの言葉がより深く胸に響くことでしょう。
1805年にジャマイカで生まれたメアリー・シーコールは、伝統的なハーブ療法に精通した母から看護技術を学びました。クリミア戦争が勃発すると、彼女はイギリス政府に看護師としての派遣を志願しましたが、当時は拒絶されてしまいます。
しかし、メアリー・シーコールは諦めることなく自費で船を出し、クリミアへ向かいました。政府の支援がない中で、自力で兵士たちを助ける拠点を作り上げたその行動力は、歴史上類を見ないものです。
ロンドンのフローレンス・ナイチンゲール博物館では、メアリー・シーコールのエキサイティングな人生をメアリー・シーコール自身の言葉で紹介する特別公演が行われます。
このイベントは、当時の様子を再現したアクターがメアリーとして登場し、自身の冒険談を語るものです。単なる歴史の解説ではなく、メアリー・シーコールの情熱や苦労を間近で感じられる、ユニークで楽しい歴史体験となっています。
さらに、公演中にはメアリー・シーコール本人に質問する機会も設けられています。自伝に記された緊迫のシーンや、ナイチンゲールとの邂逅など、歴史の当事者に直接問いかけるような体験が待っています。
公演時間: 各日 11:30、13:30、15:30(1日3回)
所要時間: 約30分
予約の詳細: 予約は不要です。当日そのままお越しください。
2026年の開催日程は以下の通りです。旅行計画に合わせて、ぜひチェックしてください。
【2026年 日程】
・2月21日(土)
・4月18日(土)
・6月20日(土)
・8月6日(木)
特に8月6日(木)は夏休み期間中の開催となっており、家族連れや学生の皆様にとっても学びを深める絶好の機会です。
このイベントの参加費は、すべて一般入場料に含まれています。特別な追加料金を支払うことなく、一流のパフォーマンスを楽しむことができます。
博物館を通じて購入したチケットは、すべて年間パス(Annual Pass)となります。購入から12ヶ月間は無制限に入場できるため、今回のイベントだけでなく、他の季節の展示も繰り返し楽しむことが可能です。
チケットはオンラインまたは店頭でご購入いただけます。スムーズな入館のためには事前予約が推奨されますが、当日の窓口購入も可能です。
会場は、ロンドンの中心部に位置する聖トーマス病院の敷地内です。
住所:
Florence Nightingale Museum
2 Lambeth Palace Road, London, SE1 7EP
「マザー・シーコール」としての彼女の活躍は、現代の看護や多様性の観点からも非常に重要な意味を持っています。自伝に記された「もう一人のナイチンゲール」の闘いを知ることで、ロンドンの景色もまた違って見えるはずです。
予約不要、年間パス付帯という利便性を活かし、ぜひ2026年のイベント開催日に合わせて足を運んでみてください。
日本語版の『メアリー・シーコール自伝: もう一人のナイチンゲールの闘い』は、書店や図書館で入手可能です。メアリー・シーコールの複雑な背景と功績を深く理解するための第一歩として最適です。
各回約30分間です。11:30、13:30、15:30の1日3回開催されます。