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栃木県壬生町にキャンパスを構える獨協医科大学助産学専攻科は、併設された特定機能病院との緊密な連携と、手厚い「返還免除型」奨学金制度で知られる、全国の受験生から注目を集める養成課程です。
獨協医科大学助産学専攻科の教育理念の根幹には、人間愛に基づいた医療の実践があります。単なる技術習得の場ではなく、「豊かな感性と確かな専門知識、優れた判断能力を身につける教育」を標榜しています。高度周産期母子医療センターを有する附属病院が隣接している環境は、複雑化する現代の産科医療に対応できる「考える助産師」を育てる上で、最高のフィールドと言えます。
獨協医科大学助産学専攻科では、以下の3つの専門領域を軸に、1年間という短期間で集中的に学びます。
・「助産学の基盤となる領域」:助産師としてのアイデンティティと高い倫理観を養います。
・「助産の実践に関する領域」:正常経過の診断はもちろん、ハイリスクな状況への対応や周産期メンタルヘルスまで深く網羅します。
・「助産管理と地域母子保健に関する領域」:地域包括ケアシステムの中での役割を理解し、多職種と連携(IPE)して母子を支える視点を磨きます。
特に、医学部・看護学部を有する総合医科大学ならではの「チーム医療」の視点は、就職後に大きなアドバンテージとなります。
定員は10名。※年度により異なる可能性があるので公式サイトをご確認ください。
・一般入学試験:8名程度
・学内選抜入学試験:2名程度(看護学部からの進学者)
出願時に「志望理由書(自筆1,200字以内)」を提出します。評価対象になるだけではなく、面接のベースとなります。
・なぜ「助産師」なのか?
・なぜ数ある学校の中で「獨協医科大学助産学専攻科」なのか?
・卒業後、獨協の附属病院でどう貢献したいのか?
1,200字を自筆で書く作業は想像以上に時間がかかります。
獨協医科大学助産学専攻科の面接では、知識量というよりは「専門職業人としての適性」が見られます。困難な実習を乗り越え、プロとして成長できる精神的なタフさも評価の対象です。
1年間の納付金合計は1,600,000円です。
(内訳:入学金20万、授業料90万、実習費50万)
※獨協医科大学看護学部の卒業生は入学金20万円が免除されます。
これに教科書代やユニフォーム代、学生保険料等が加わるため、自己資金の準備は計画的に行う必要があります。
多くの受験生が獨協を選ぶ最大の理由が「特別奨学金」です。
・貸与額:年額900,000円
・免除条件:修了後、直ちに本学附属病院(本院・埼玉医療センター・日光医療センター)に就職し、2年間継続して勤務すること。
この制度を利用すれば、授業料相当分が実質無料となります。実習先でもある附属病院でそのままプロのキャリアをスタートできるため、経済面と就職面の双方で非常に大きなメリットがあります。
A. 募集定員は10名と少ないため、一般枠(8名程度)への応募が集中すると実倍率は5倍を超えることもあります。しかし、併願者の辞退による繰り上げ合格が発生することもあるため、最後まで諦めない姿勢が肝心です。
A. 専攻科入試に「偏差値」という指標は存在しません。目安としては、看護学部の偏差値で55〜60レベルの基礎学力が備わっていることが望ましいです。特に母性・小児看護学に関しては、国家試験の過去問で常に9割以上の正答率を出せるレベルを目指しましょう。
試験会場は、栃木県壬生町の獨協医科大学本校です。
・電車:東武宇都宮線「おもちゃのまち駅」西口から徒歩15分(バス3分)。
・車:北関東自動車道「壬生IC」から約3分。
キャンパス周辺には学生向けの飲食店やアパートも多く、のどかな環境の中で学習に専念できます。実習は隣接する大学病院を中心に行われるため、移動の負担が少なく、臨床経験を積むには最適な立地です。
獨協医科大学助産学専攻科は、厳しい入試を突破した先に、質の高い教育と附属病院での輝かしいキャリアが待っています。
・志望理由書の早期着手
・母性・小児の基礎力の徹底強化
・奨学金制度を活かしたライフプランの設計
これらを一つずつ丁寧に進めていくことが、合格への最短距離です。