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2025年11月16日放送のドキュメンタリー番組「情熱大陸」に登場したのは、埼玉協同病院 関節医療センターの整形外科医・桑沢綾乃氏。年間600件以上の膝関節手術を手がけ、APS療法の臨床応用でも国内有数の実績を誇ります。彼女の診療哲学「膝の声を聞く」は、画像や数値に頼るだけでなく、膝の動きや触感から状態を読み取るという、まさに"感覚"の医療です。
桑沢綾乃(くわさわ あやの)医師は、1977年生まれの48歳(2025年時点)。静岡県出身で、歯科医の父の影響を受けて医師を志しました。東京女子医科大学医学部を卒業後、リウマチ・膠原病内科を経て整形外科へ転科。川崎市立川崎病院や東京医療センターで研鑽を積み、2008年頃より埼玉協同病院に勤務。現在は整形外科部長および関節医療センター副センター長として活躍しています。
整形外科への転科に際しては、恩師から「握力40kgを達成したら認める」という条件を課され、約1ヶ月でクリアしたというエピソードも。男性中心の整形外科領域で、技術と感覚の両面から信頼を築き、患者の「歩きたい」「動きたい」という願いに寄り添う医療を実践しています。娘を育てるシングルマザーとしての一面も、番組で紹介されました。
桑沢医師は、医療者向けの講演や手術見学の受け入れも積極的に行っており、教育的発信にも力を入れています。2025年9月23日には『動画で学ぶ患者さん満足度向上のためのTKA・UKAインプラント&ロボット機種別最新手技』をリリースしています。
「膝の声」とは、患者の膝が発する微細なサインを、視診・触診・術中の感覚を通じて読み解くという考え方です。変形性膝関節症(OA)では、画像所見だけでは捉えきれない痛みの原因が複合しており、骨棘や滑膜炎、半月板変性などが絡み合います。桑沢医師は、こうした複雑な情報を統合し、最適な治療方針を導き出しています。
APS(自己タンパク質溶液)療法は、患者自身の血液から抽出した抗炎症性タンパク質を濃縮し、関節内に注入する再生医療の一種です。炎症の抑制と軟骨の保護を目的とし、手術を回避したい患者にとって新たな選択肢となっています。桑沢医師はこの療法を早期に導入し、1,000件以上の症例を積み重ねています。
埼玉協同病院 関節医療センターは、保存療法から人工関節置換術までを一貫して提供する専門施設です。患者の「また歩きたい」「庭仕事がしたい」といった生活目標に寄り添い、治療法を柔軟に選択。全国から患者が訪れる理由は、こうした個別最適化医療の実践にあります。
・TBSテレビ「情熱大陸【桑沢綾乃/関節外科医】」番組情報(2025年11月16日放送)
・MBS「情熱大陸」公式バックナンバー
・DiMORA 番組詳細ページ
・ホシノブログ「桑沢綾乃の年齢プロフィール経歴と学歴」
・ロケットパンチ「桑沢綾乃(膝関節外科医)wiki経歴(年齢)・学歴は?」