塾長ブログ「一粒万倍」 - 社会人入試

シスター・カリスタ・ロイとは何をした人どんな人・功績・著書「ザ・ロイ適応看護モデル」

シスター・カリスタ・ロイ:人間の「適応力」に寄り添う看護理論の創始者

生年:1939年
出生地:アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス
現在:ご存命。教育・研究活動を通じて、今も看護界に影響を与え続けています。

プロフィールと思想

カリスタ・ロイは、カトリック修道会「カロンデレットの聖ヨセフ修道女会」に所属する修道女であり、看護理論家として世界的に知られています。彼女は、人間を「環境からの刺激に適応しようとする存在」と捉え、看護の役割を「その適応プロセスを支援すること」と定義しました。

この考え方は、病気や障害に直面した人々が、どのように自分の状況に向き合い、乗り越えようとするかに深く関わるものです。Royの理論は、単なる医療行為ではなく、患者の内面や社会的役割までを含めた包括的な支援を目指しています。

Roy適応モデルの特徴

Roy適応モデルでは、患者の適応を以下の4つの「モード(側面)」から分析します:

  • 生理的-身体的モード:身体機能や生理的反応
  • 自己概念-集団同一性モード:自己認識や精神的な安定
  • 役割機能モード:社会的役割や責任
  • 相互依存モード:人間関係や支援のネットワーク

この枠組みにより、看護師は患者の適応力を多角的に理解し、個別性に応じたケアを提供することが可能になります。

印象的な言葉

看護とは、患者の適応プロセスを支援するものである。苦境にある人々が、人生の試練に適応し、成長できるよう手助けすることだ。

この言葉は、Roy理論の精神を象徴するものとして広く知られています。看護とは単なる処置ではなく、人生の転機に寄り添う営みであるという深い哲学が込められています。

主要著書

  • The Roy Adaptation Model
  • Introduction to Nursing: An Adaptation Model

これらの著作は、看護教育や臨床実践において広く活用されており、世界中の看護師に影響を与え続けています。

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