塾長ブログ「一粒万倍」 - 社会人入試

『母を看取るすべての人へ~在宅看護の700日』森津純子(在宅看護)

⠀いくら穏やかに言っても、母は「救急車」という言葉でパニックに陥ってしまっていた。「ひどい!私が病院をこんなに嫌がっているって知ってて、そんなことを言うのね。鬼よ!絶対、救急車なんて乗らない!救急車呼んだら、舌噛んで死んでやるんだからねっ。憶えてなさいよ!」と泣き叫び始め、そうこうするうちに痛みがひどくなって唸りながら倒れてしまった。

「痛い、痛い。苦しいよお。あんたのせいよ!あんたが救急車なんて言うから、こんなに具合悪くなったんでしょ。ひどいじゃない!」(『母を看取るすべての人へ~在宅看護の700日』森津純子/2000年6月1日第1刷/朝日新聞社)⠀

【敏塾の100冊】家族が救急車を呼ぼうとしても本人が拒む。それどころか、救急車を呼ぼうとした家族を責める。患者も家族もつらくて...

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