福井大学は2020年3月26日、金沢大学、富山大学と連携し2020年度から、アレルギー専門医を育成する教育プログラム「北陸高度アレルギー専門医療人育成プラン」を始めると発表しました。北陸3県のアレルギー専門医の不足解消を目指す取り組みで、2021年度までに専門知識を持つ大学院生や医師、看護師ら計30人を養成する考えです。

福井大学によると、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患は、国内の2人に1人程度が症状を持つと推定されています。日本アレルギー学会が認定する福井県内のアレルギー専門医は約20人。これに対し、東京都や大阪府には数百人単位の専門医がおり、都市部偏重の医療体制の是正が求められています。プログラムのうち、本科コース（2課程）は大学院生を対象とし、4年課程でアレルギーの研究者や専門医を育成するものです。また、インテンシブコース（4課程）は北陸3県の医師や看護師、保健師、薬剤師らが対象で、1～2年の短期集中で専門知識を身に付けてもらうものです。

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