市民でつくる広島市消防団の安芸区の女性隊に2018年春、新たに学生2人が入隊しました。4年前の広島土砂災害などを機に、消防団で女性が活躍できる場は広がっていますが、広島市消防団全体に占める女性の割合は近年、わずか5～6％にとどまります。各消防団に1996年、本格配置された女性隊員の高齢化も進む中、機敏な動きで訓練に励む新規入隊員の姿に、ベテラン隊員たちも大きな期待を寄せています。

入隊したのは、広島市立看護専門学校に2018年春入学したばかりの高松もえさんと、友人の広島国際大学 看護学部2年、小松千華さん。高松さんは2018年4月初旬、広島市安芸区内のグラウンドで、消防ポンプ操法の訓練に初挑戦。指導員が見守る中、小柄な体で勢いよく放水するなど機敏な動きをみせました。小松さんは、広島国際大学では医療を学び、救命の授業を受けて医療と消防の連携などに興味を抱いていました。高松さんから「消防団に入れば一次救命処置の指導者資格を取得できる」と聞いて、入団を決意したものです。

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