いずれにしても気管切開をしたらもう話すことは出来ない。僕は、どうしても最後に自分の声で子供たちと話がしたかった。3人の子供に話したいことは山ほどある。でも、息苦しさは限界に近づいていた。
息を吸って吐くだけでも、ものすごい重労働で、ほんの小さなかすれ声を出すのが精一杯だった。 ⠀ (「だから、生きる。」/つんく/2015年9月10日初版/株式会社新潮社)⠀ ⠀ 【敏塾の100冊】患者のせつなさ、つらさは周囲への愛情や思いやりから生まれることも。
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