あなたが看護助手を今、されているのでしたら、ぜひ看護学校の受験を考えてみてください。こう書くと、看護助手の人は「私に合格できるかな」と不安になり、看護助手じゃない人は「私、看護助手じゃないから受験しても不利かな」と思うのですが、結論から言えば、看護助手でも看護助手じゃなくても看護学校には合格できます。ただ、今、看護助手をやっている方は今のままで良いのかどうか、迷われている方が多いのも事実です。

看護助手をしていると、今のあなたには専門性が不足していて、もっと高い専門知識や実践力を身に付けたい、と思うものです。だって看護師にはできても看護助手にはできない（と定められている）ことは本当に多いのです。これが職域規定です。あなたがいかに優秀で、いかに現場がそれを求めていても、看護助手・看護補助の立場ではできないことがあるのです。もちろん給与・待遇面でも看護師と看護助手は相当大きな差があります。そして、これらの違いを感じてしまうと、看護助手・看護補助の人は「もどかしく」「つらく」「いらだち」「悔しく」「切なさ」「あきらめ」や「煮え切らない思い」を持ったりします。そういう思いのつのる人は、そのまま甘んじることなく、ぜひ看護師を目指して下さい。看護師ならやれることがあって、その立場をあなたも求めるのなら、あなたも看護師を目指しましょう。（敏塾塾長　富士／2014年1月3日）