国語塾長ブログ「一粒万倍」 - 社会人入試

国語/「読めない」という怖さ

看護学校の社会入試で出題される国語は基本的に現代文の読解です。何か課題文を与えられて、それを読んだ上で後の解答に答えるという形式です。こういうタイプの設問を苦手とする方にとっては「現代文は怖い」「読めなくて不安」という気持ちになると思うのですが、本当の怖さはそれではありません。現代文が「読めない」という本当の怖さは、もし、文章が読めない人が看護師になったら、どうなるのか、という怖さです。

看護学校で勉強する教科書やプリントは、当然、現代文です。読めなきゃ勉強できません。患者やご家族の方々のお話を聴く、という行為も、実は「読む」行為と似ています。眼の前にいる人が、どんなことを訴えているのか、言語的にも非言語的にも「読み取る」必要があります。「行間を読む」「文脈を読む」行為も含みます。あなたが患者になったとき「現代文読解のできない」看護師さんに担当してもらいたいでしょうか。そういうことを考えると、国語・現代文読解は今、トレーニングしておいて欲しいのです。国語を学ぶ意義はそこにあります。(敏塾塾長 富士/2013年9月24日)

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